ゲームニクスこそ日本を救うヤバ解だ!(5)
さて、ゲームニクスについてはいよいよ最後です。
使いやすさを追求するゲームニクスという考え方。そしてこれまで日本はその考え方を重視してきませんでした。
そのため、たとえば携帯電話の開発においては、世界のなかでガラパゴス化していきました。スマートフォンこそ、ゲームニクスをもっとも体現したものだったからです。
ゲームニクスこそ日本を救うヤバ解だ!(4) - ファニじろうのヤバ解
いよいよ結論です。
では、このゲームニクスがなぜ日本を救うのでしょうか。
もちろん、この先の技術革新ですとか、日本の製造業の国際競争力ですとか、そのあたりのヒントになることは間違いありません。
実際にスマートフォンが誕生して12年、つぎつぎに新製品は発売されていますが、しだいに驚くような新機能は少なくなってきているように思いませんか?
カメラの性能ですとか、画面の大きさやデザイン、容量のアップなど、いわゆるスペックの進化になりつつあります。
つまり私たちの生活に革命をおこしたスマートフォンですら、もう円熟期にさしかかっているのかも知れないのですね。
ですので、もしここで大きな技術革新をおこすことができれば、日本にだってスマートフォンの進化形を誕生させることができるかも知れません。いまのスマートフォンを逆にガラパゴス化させてしまう可能性だってあるのです。
そのときは、きっとこのゲームニクスがカギになることでしょう。たぶん。
さて、このスマートフォンやタブレットですが、技術的には円熟期になったとはいえ、まだまだ様々な分野への活用が期待されています。
たとえば医療や介護などへの利用です。
日本の医療や介護の現場では、いろいろなやり取りに、まだ紙の書類がたくさん使われています。医療機器はどんどん進化していますが。
しかも、医療や介護の制度は数年ごとに改定され、つぎつぎにルールが変更になるのです。そのたびに必要な書類が変わったり増えたりしています。
医療や介護現場ではこうした書類が増え続けることが負担になり、改善をのぞむ声がつねにあがっています。しかもどこも人手不足でたいへんだ、というのはメディアでもよくとり上げられてますよね。
この困った状況を改善すべく、医療などの分野でもタブレットを利用して、事務作業を軽減しよう、ということを、国が推進しはじめました。
この動きがすすんでいけば、たとえば患者さんの病状などはデータベース化され、ちがうお医者さんにかかっても、すぐに過去の病気の記録にアクセスすることができます。
また、いろいろな書類もペーパーレス化して、申請もタブレットでスムーズに行うことができる、というもの。
こう聞くとなかなか良さそうですよね。
でも、待ってください。
それ、インターフェースとしては使いやすいんでしょうか。
つまり、誰でも直感的に操作できるゲームニクスの考えが反映されているんでしょうか。
実はもともと、スマホやタブレットを持ち出すまでもなく、パソコンをつかって事務作業を軽減する仕組みはありました。
ちょっとややこしい話なので、はしょってしまいますが、とにかく使いづらいというのが良く聞かれる感想でした。
そう。ほうっておくと、日本のシステムはとても使いづらいものが平気でまかり通ってしまい、それを使う人間がむりやり慣れるしかない、ということになってしまいがちなんです。
皆さんも、お仕事で使うパソコンなどのシステム……たとえば社内の精算システムとか、基幹システムとか、使いづらいな、と思った経験ってありませんか?
そして医療や介護にかぎらず、いまの日本は多くの業界で人手不足です。少子高齢化がすすむいま、この傾向はさらに深刻化していくでしょう。
AIの発展で、人手がいらなくなる、というのは幻想……とまではいいませんが、まだまだ先のことだと思います。まあ、しばらくはごくごく一部の職種に影響がでる程度でしょう。
そうなっていきますと、人手を確保するためには、主婦や高齢者といった方々に働いてもらわなくてはなりません。また外国人の労働者にもがんばっていただく必要がある。もちろん、その是非は別として、すでにそういう流れになっています。
さて、そうした方々は、さきほどのシステムをうまく使うことができるでしょうか。少々の不便には目をつぶり、とにかく慣れろ、という思想に根差したシステムを。
そう、ここでゲームニクスです。
誰でも直感的に操作できる、という思想です。
いまの日本は、残念ながら、というのが正しいのかわかりませんが、これまでの発展を維持しようとおもったら、たくさんの人が力をあわせなくてはなりません。
老若男女もそうですし、外国人だってそうです。
そのとき、ゲームニクスはきっと助けになるはずです。
ゲームニクスこそ、日本を救うヤバ解――ヤバイほどの最適解――になると信じています。
(了)
オキナワリブレ おうちで一度は飲んでいただきたいカクテル
こんばんは。
ファニじろうです。
皆さんはキューバリブレ、またはキューバリバーというカクテルをご存知でしょうか。
わたしはコーラが好きなこともあって、このカクテルが学生時代からとても好きでした。
名前も「ビバ・クーバ・リブレ(自由なキューバ万歳!)」というキューバ独立の合言葉にちなんでるっていうのもなかなかステキです。
お酒の席でさりげなく女性に言うとちょっとイイ……かも?
今回はそのキューバリブレの派生、オキナワリブレについてご紹介したいと思います。
たまたまお安いラム酒が手に入ったのもありまして。
まずはキューバリブレについて。
キューバリブレ
・ラム酒 … 40ml
・コーラ … 適量
・ライムジュース … 10ml
・カットライム(なくてもよさそうですが)
はい、以上がキューバーリブレですね。
「ラムコークじゃん」というツッコミはなしですね。なぜならキューバリブレのほうがかっこいいから!
少し甘めなラムとコーラの組み合わせもライムですっきりいたします。
しかし、このキューバリブレには弱点があるのです。
それは、
手ごろなライムジュースが手に入りにくい!
のであります。おいしいのがなかなか見つからない……。
高いのを探せばいいのがあるのかも知れませんが、それだと安くおいしいお酒を飲む、というわたしのコンセプトに合致しません(;^ω^)
そこでぜひオススメしたいのが今回のオキナワリブレであります。
では作り方をみてみましょう。
オキナワリブレ
分量はファニじろう流です。
・ラム酒 … グラスに3割くらい
・コーラ … グラスを満たすくらい
・シークヮーサージュース … 適量
はい。ライムジュースをシークヮーサージュースに代えただけです。
では実際につくってみましょう。
◆まずはラム酒◆
いつもはこれを使っています。これも割安でおすすめ。
が、ちょっと量が少なくなっています。
そこで、このまえ業務スーパーでたまたま在庫処分されていたこちらを使いました。
これはビンではなく、なんとペットボトル入りです。1750ml入り。
これをグラスに3割くらい入れます。
◆お次はコーラ◆
コーラはなんでも良いですが、砂糖ゼロ、カフェインゼロのこちらを使いました。
◆シークヮーサージュース◆
実は今回、これが主役!
シークァーサー 台湾産果汁 ストレート果汁100% 360ml入り!
とても濃厚でおいしいです。台湾産に抵抗がなければ超オススメ!
これも業務スーパーで400円弱で購入できまする。私はなんどもリピってます。
他のサワー系にも使えますし、ただの炭酸水にいれてもおいしいですよ。
◆完成◆
かるくステア(まぜること)すれば完成!
飲みやすい口当たりと、ラムの香りをさわやかなシークヮーサーがまとめ、スッキリした味わい。最高です!
このオキナワリブレ、嫁さんが開発したのですが、あまりにおいしいので、ネットで調べたところ、すでに存在していた……(;^ω^)
それでこの名前を知った次第でありました。
ちょっと甘いな、という方はコーラを減らして、ラムの分量を増やしてみてくださいまし。
超オススメ!ドライカレー! もはやカレーを超えた!?
こんばんは。
ファニじろうです。
今日もお料理をしてみました。
世間は七夕ですが、ぜんぜんそれっぽくないやつです。
先日の麻婆茄子につかった豚ひき肉の残りをつかって、ドライカレーを作りました。
クックパッドのレシピを参考にしていますが、いちおう独自の工夫もしています。
本当においしいので、絶対にオススメです!
レシピはこちら。さすがは殿堂入り!
したごしらえです。
まずは玉ねぎとにんじんをみじん切りにします。
にんじんのみじん切りは写真を撮り忘れました。
で、レンチンします。
そのあいだにお肉をいためます。このへんから手順は適当にすすめました(;^ω^)
火が通ってきたら、カレー粉をふります。気持ち多めが良いと思います。
カレー粉はこちらがオススメです。
インデアン純カレー!
香りがとてもすばらしいです!カルディなんかでも売ってますよ。
カレー粉をふったらよくまぜながらいため、レンチンした玉ねぎとにんじんのみじん切りを合流させます。レシピとはちょっと順番がちがいましたね。
塩こしょうし、ほどよくなじんできたら、水をひたひたに入れて、おなじみ味覇(ウェイパー)を投入しました。
ふつふつと煮立ったら、火をとめて市販のカレールーをいれていきます。
ここもカレールーにこだわりあり。
こちら、SBのゴールデンカレー中辛!
香りとコクが違うと個人的には思うんですよね~。
しっかりと混ぜ、ルーがなじんだら完成です!
シンプルですが、めちゃめちゃウマイです!
はっきりいって、ふつうのカレーを超えちゃっているかも(;^ω^)
生卵や温玉、とろけるチーズや粉チーズもあいます。
これ、ドライカレー専門店が出せるのでは、というくらいウマイです。
また食パンにオンしてもうまい!!
特にとろけるチーズをのっけてかるくトーストしてもグッド!!
だまされたと思って、ぜひ一度お試しくださいまし!!
陳健一さんのレシピ 麻婆茄子をつくってみた
こんばんは。ファニじろうです。
コストコに買い物に行って、豚のひき肉を買ってきました。
グラム68円税込み。これがいつもの価格です。
安いし、とても良質です。
安いひき肉は、火をいれると油がダラダラと出て、お肉の部分は小さくなってしまいますが、コストコのひき肉はそんなことにはなりませんので、特にオススメです!
……ただ、ちょっと量が多いんですけどね。
ちょうど嫁さんの実家から良いお茄子をいただいたところでした。
よし、ここは麻婆にしよう、ということで、またまた中華の鉄人、陳健一さんのレシピより麻婆茄子に挑戦です。
今回は初めて作ります。
レシピはこちらです。
マーボーなす レシピ 陳 建一さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう
材料は上記のリンク先を参考になさってください(;^ω^)
ではつくっていきまーす。
まずはしたごしらえですね。
茄子をしましまになるように皮をむきます。
ピーラーを使ってスイスイとむいちゃいます。
(後述しますが、実は皮は向かなくても良いかも)
つづいて、回し切りにしていきます。別名を乱切りというですかね。
ここも後述しますが、ちょっと大きすぎるくらいに切っても良さそうです。
さて、茄子の油通しをします。
フライパンに油をそそいで、180℃まで加熱します。
その間に白ネギと小口ネギを切っておきます。
(左)お茄子にコーンスターチ……はなかったので、片栗粉を振りました。
(右)で、180℃に熱せられた油にインします。
あがったらいったん取り出して、油をきるようにして別のおさらにとっておきます。
さあ、ソースを作っていきます。
油をひいたナベでひき肉をいためていきます。
チューブのしょうが、にんにくをくわえ、豆板醤(とうばんじゃん)と甜麺醤(てんめんじゃん)をくわえていためます。
甜麺醤(てんめんじゃん)がなかったら、ふつうのお味噌でも良いかもですね。
いい匂いがしてきました。
そこで水を入れ、味覇(ウェイパー)を入れ、お酒とお醤油、砂糖とコショウをくわえたら、さきほど別のお皿にとった茄子を投入します。
白ネギをくわえ、弱火にして水溶き片栗粉をいれてよく混ぜ、とろみをつけてから、火を強くして片栗粉に火をいれていきます。仕上げにお酢をいれます。
あとは器に盛って、小口ネギをふれば完成です。
これ、めちゃめちゃおいしい!
とろっとしつつ、ちゃんと存在感のある茄子!そしてうまみたっぷりのひき肉!これはご飯にもよくあいます!
ピリ辛さはかなりひかえめなので、お子さんでも安心!
わたしはちょっと茄子を小さく切ってしまったのですが、もうちょっと大きめなほうが良さそう。
また、油を通すので、レシピの通りに茄子の皮はむかなくても、風味や食感が良くなりそうな気がします(;^ω^)
お茄子が大好きな私としては超おすすめなメニューです!
ご家庭で本格中華をいかがでしょうか。
ゲームニクスこそ日本を救うヤバ解だ!(4)
前回までで、ゲームニクスをもっとも体現したものが、iPhoneに代表されるスマートフォンであること。
また、それを開発するための技術がじゅうぶんにあったにもかかわらず、スマートフォンを生み出すことができなかった。
そして、それは日本はゲームニクスの考え方を軽視したため、というところまででした。
ゲームニクスこそ日本を救うヤバ解だ!(3) - ファニじろうのヤバ解
では、なぜ日本のメーカーはゲームニクスを軽んじていたんでしょうか。
任天堂のようなゲームニクスを体現したようなゲームメーカーがあるにもかかわらず、です。
それは電化製品などが、完全なスペック偏重で進歩をとげてきたからです。
これは当然のことなのですが、電化製品などは価格競争などによって次第に値段が下がってしまいます。そのため、シーズンごとに新製品を発売し、スペックを上げることで、価格を維持しようとするのです。
分かりやすいのは液晶テレビでしょうか。
液晶テレビが登場したころはとても高価でした。しかし、各社が性能と価格で競争がおき、みるみるうちにその値段は下がってきました。
ユーザーにとってはありがたい話ではありますが、困るのは家電メーカーで、台数は売れたとしても売り上げは落ちてしまいます。
そのため、新たなる付加価値をつけて、なんとか価格を維持しようとするのです。
画面をより薄く、より画像を鮮明に、より省電力に、といったふうに。
もちろん、操作性などはあまり考慮されません。
きわめつけは2011年です。
この年の7月に地上アナログ放送が終了し、デジタル放送にきりかわりました。
このタイミングで、各家庭がいっせいにデジタル放送に対応した薄型テレビを購入したのです。
当時の家電業界は特需にわきましたが、問題はそのあとです。各家庭があたらしいテレビに買い替えたので、そのあとはまったくテレビが売れなくなったのです。
さて、このときに各社がテレビにつけようとした付加価値はなんだったでしょう。
そう、3Dテレビですね。なつかしい(;^ω^)
3Dメガネをかけることで立体的に見える、というものでしたね。
そのときは3D放送がある、とか言われていましたけど、完全になかったことになっていますね。
その後も4Kだとか8Kだとか16Kだとか、各社は、とにかくモリモリにスペックをあげることに力をそそいでいます。
しかしどうでしょう。
こうしたスペックの進化の先に、ガラケーからスマートフォンになったような進化、革命が待っているでしょうか。とてもそうは思えません。
むしろ、スペックを上げ続け、機能を増やし続け、価格を上げ続けたことで、ぽっかりとあいた「シンプルで安い」という枠を韓国メーカーが総取りしてしまい、すっかりシェアを奪われているありさまです。
すでに述べたように、iPhoneの誕生には、それほどの高い技術力は必要ではなかったはずでした。つまり、こうしたスペックだけにこだわって進化させてきた結果、ガラパゴス化してしまったのです。
これは
高スペックを訴求することで買わせる
という戦略に特化しすぎた結果です。そのほうが売りやすかったんですね。
しかしゲームニクスの考え方は、
買ってから気持ちよく使う
ことに主眼がおかれています。
スマホなんかは、操作性はもちろん、アプリでどんどん機能を追加できますもんね。いらない機能は入れなければいいし、なんだったら消しちゃいますから。
あれ、終わるつもりでしたが……。
次回、本当に最終回です(;^ω^)
これからの日本に、なぜゲームニクスが必要なのか、の結論です。
陳健一さんレシピのエビチリをつくってみた
こんばんは。
ファニじろうです。
たまたまエビが安かったので、2パックまとめ買いをしてみました。
1グラム1円、インド産のバナメイエビです。
なかなかこのお値段では入手できないので、迷わず2パック買いです。
さて、これで何を作ろうか。エビマヨにしようか……と考えていたところ、奥さんは「絶対にエビチリ」とのこと。
わかりました。やってみましょう。
エビチリをつくるときはいつも、かの中華の鉄人、陳健一さんのレシピを参考にしています。
えびのチリソース レシピ 陳 建一さん|【みんなのきょうの料理】おいしいレシピや献立を探そう
今回はレシピのリンクがあるので、材料の量は割愛します。
あ、ちなみに陳さんのレシピにはグリンピースがありますが、わたしは入れません。
【下準備】
まずネギを細かく切っておきます。
このあとはずっとエビの相手なので、先にネギきっておくのが良いかと。
つぎににエビの処理です。
カラとシッポをとって、よく洗います。バナメイエビは背ワタがないので、そのへんは楽ですね。でも量が多いので、時間がかかりました(;^ω^)
エビを洗ったらキッチンペーパーでしっかりと水気をとります。
つぎにエビをボウルにいれ、下味をつけていきます。
上記のリンク先のレシピではちょっとわかりにくいのですが、下味の材料をいっぺんに入れるのではなく、順にいれて、そのつど混ぜていきます。
ちょっと絵ヅラが悪くてすみません(;^ω^)
(左)エビに、塩とコショウを入れてまぜます。
(中)そのあと卵白を入れて、また混ぜます。泡立つくらいにだそうです。
(右)つぎに片栗粉を入れて、水気がなくなるまで混ぜます。
さいごにサラダ油をいれてさっくり混ぜます。
さあ、いよいよフライパンの登場です。
少し多めの油で熱したフライパンにエビを並べていき、八分どおりに焼いて、フライパンからいったん取り出します。
量が多すぎて焼きムラができてしましましたが、結果大丈夫そうです(;^ω^)
色が入ってようやくエビがおいしそうにみえてきました。
さあ、チリソースをつくっていきます。
(左)弱火にします。にんにく、しょうが、かるくのばした豆板醤、ケチャップをいためます。つぎに中華スープ、塩コショウやお酒を加え、ひと煮立ち。
(右)すかさずエビを投入して、ざっと混ぜます。
いよいよ仕上げです。
(左)細かく切っておいたネギを投入。
(右)直後に水溶き片栗粉でとろみをつけます。
ここで、サラダ油、酢、溶き卵を入れることがレシピで推奨されています。
お子さんのいる場合は、入れたほうが、辛さが抑えられ、まろやかになるようです。
というわけで
完成です
うん、やっぱり鉄人のレシピはおいしい!
今回は仕上げの溶き卵などを入れなかったですが、ピリ辛になって、それもよかったです。たくさんつくったはずなのですが、瞬殺でした(;^ω^)
ちょっと手間がかかりますが、たまにはエビチリを手作りするというのはいかがでしょうか。
いまさら『君の名は。』について書いてみた
こんばんは。ファニじろうです。
2019年6月30日に新海誠監督の「君の名は。」が新作のプロモーションとして2回目の地上波放送がありました。
その直後から、ネットなどでいろいろな意見がでているようなので、激しくいまさらなんですが、わたしもちょっと私見をのべさせていただきたいと思います。
もし、ネタバレが嫌な方は、お読みにならないでください。
そして、先に結論を書きますので、それをみて嫌だな、という方も、やっぱりその先はお読みにならないでください。
はい、ではいきなり結論です。
『君の名は。』は、
新海作品における「救い」
だと思います。
どうでしょう、この先を読みますか?(笑)
はい、踏みとどまっていただき、ありがとうございます。
小心者なので、嫌われるのがいやなのです(笑)。まあ、ほとんど読まれないだろうから関係ないか(;^ω^)
まずは新海作品について。
みなさんは、新海誠監督をいつ知りましたでしょうか?
たぶん、この『君の名は。』ではじめて知ったという方がほとんどなんじゃないでしょうか。
実際に大ヒットしましたし、ブームと言ってもいいくらいでしたよね。
ただ、当時のテレビのエンタメ番組の紹介は
・高校生の男女が入れ替わる
・すごくリアルで美しい映像
・神木隆之介ほか有名俳優が声優として出演
というようなものだったんじゃないでしょうか。ほかにはRADWIMPSが主題歌、くらいだったかも知れません。
ちなみに、わたしはこうした情報をテレビでみても、この映画がヒットするとは、とても思えませんでした。
なぜか。
新海作品には、美しい映像の裏に、あるふたつのマイナスの要素があるからです。
新海作品のマイナス要素のまずひとつめ。
「ストーリーがない」
ほかの新海作品をみたことがある方はわかると思いますが、映像がきれいなだけで、基本的に話はほぼ面白くありません(笑)。
たとえば『星を追うこども』ですが、これも6月30日に『君の名は。』が放送されるまえに深夜の地上波でやってましたよね。
これのストーリーは、ほぼどこかで見たことある話ばっかりです。はっきりいえばジブリですね(笑)。ジブリのいろいろな作品のシーンが寄せ集まっています。
それで面白ければいいんですが、単調というか、眠くなります。
皆さんも『君の名は。』以外の作品は、あまり知らないんじゃないでしょうか。
あれだけのヒット作を出した監督のほかの作品が知られていないのは、やっぱり一般には面白くなくて、話題になってないからだと思うんです。
でも、わたしはそういう方が好きなんですけどね(笑)。
新海監督の作品は抒情詩的な要素が強いので、好きな人にとっては凝ったストーリーはあんまり関係なかったりもします。
と、ここまで読んで、新海作品のファンの方なら、
「ストーリーがないだって?」
「あれがあるじゃないか、あれが!」
とお思いでしょう。
そうです。それがふたつめに出てきます。
新海作品のマイナス要素のふたつめ。
それは、
「人の心をえぐる残酷な表現」
です。
意外に思われるでしょうか?
でも、これはかなりマイルドに言ってるつもりです。
はっきり言って、死人が出てもおかしくないと思うくらいです。
どういうことでしょうか。
またジブリの話をしてしまいますが、皆さんは『耳をすませば』をみたことありますか?あのカントリーロードのやつです。
あのすがすがしい青春を見て、Twitterでは「見るのがつらい」という意見が散見されました。
しかし、それとは違う意味で、見るのがつらい作品が新海作品にはあるのです。
はい、お待たせしました。
『 秒速5センチメートル』
です。(これも深夜にやっていたみたいですね)
私はこれをはじめてみたあと、一週間、食事が喉をとおりませんでした。
ここではこの作品のストーリーについては書きませんが、本当にすさまじい作品だと思います。
完全にトラウマです。もう二度と見ることができません。
それぐらいの威力のある作品です。
しかしながら『秒速5センチメートル』をみた人の感想は、わたしと同じとは限りません。なぜなら、
つらい恋愛経験がある人ほどキツイ
であろうということ。
また、
圧倒的男視点
なのです。
つまり、いわゆるリア充や、一部の女性にはまったく響かない可能性があります。そればかりか、まったく意味がわからない、感情移入ができない、見ていてイライラする、といった感想になるかも知れません。(このあたりはぜひ女性の感想も聞きたいところです)
言い方をかえれば、
モテなくて暗いツライ片思いをした男
ほど心をえぐられてしまうのです。
私は、この作品が地上波で流れると知ったとき、本当に自殺者がでたらどうしようとさえ心配していました(;^ω^)
以上のふたつのマイナス要素において、『君の名は。』はヒットしないであろう、と思ったのです。むしろ、ヒットしないで欲しいとさえ思っていました。
ストーリーがないパターンなら問題ないのですが、心配なのは残酷なパターンのほうです。
しかし、意に反して映画は大ヒット。ロングラン上映となりました。
わたしは見るのが怖くて、劇場に見に行くことができませんでした。
さきほどの『星を追うこども』は問題なく映画館にみにいくことができたので、おそらく『君の名は。』には、なんらかの予感がはたらいていたんですね(笑)。
ある日、覚悟をきめてDVDを借りに行きました(;^ω^)
この『君の名は。』について考えたとき、『秒速5センチメートル』の存在は無視することはできません。ふたつの作品は、対になっていると言っていいのかも知れません。
この2作品を比較することで、結論に向かいたいと思います。
★ここから一部ネタバレがあります★
『君の名は。』と『秒速5センチメートル』には共通点があります。
まず、ともに「遠く離れた男女の恋愛」であること。そしてともに「なかなか思いを伝えられない」こと。また「意思疎通しようとするツールがケータイ」であることなど。
おそらくこれは意図的なのではないかと思います。
つまり、共通点をおくことで、見ている者に無意識のうちに両作品のつながりを思い起こさせようとしたのではないでしょうか。
あと、どちらもストーリーがしっかりしています。これは新海作品のなかでは異色なんです(笑)。そしてそのストーリーもすばらしいですね。
美しい映像とすばらしいストーリーなのですから、見る者をひきつけてやみません。
一方で、違いもあります。
『君の名は。』の瀧くんは、行動するのです。ここが大事なポイントです!
私は映画を見ながら、心から瀧くんを応援していました。夢中になっていました。
なぜなら彼の行動が『秒速5センチメートル』の主人公への答えのひとつだったからです。
もう、あんな思いはしたくないのです。
そしてラストシーン。
踏切が出てきたのは絶対にわざとです。トラウマが頭をよぎります。
『秒速5センチメートル』と『君の名は。』では結末が逆です。
そう、そこでわたしたちはやっと救われたのです。
長い呪縛は解かれた、と。『秒速5センチメートル』で傷をおった
モテなくて暗いツライ片思いをした男たち
は思うわけです。
申し訳ありませんが、そこにはトレンディだとか、月9だとか、F1層だとかといった恋愛観とはまったく違う世界があるのです。
これが『君の名は。』です。
よくもまあ、ヒットしたものです(笑)。
ちなみに『秒速5センチメートル』をみることは、上記のとおりあんまりオススメしませんが、まだ『君の名は。』をみてない人がいたら、公開順に『秒速』を見て、すぐに『君の名は。』を見ることはおすすめします。
長文お読みいただきありがとうございました。