ゲームニクスこそ日本を救うヤバ解だ!(4)
前回までで、ゲームニクスをもっとも体現したものが、iPhoneに代表されるスマートフォンであること。
また、それを開発するための技術がじゅうぶんにあったにもかかわらず、スマートフォンを生み出すことができなかった。
そして、それは日本はゲームニクスの考え方を軽視したため、というところまででした。
ゲームニクスこそ日本を救うヤバ解だ!(3) - ファニじろうのヤバ解
では、なぜ日本のメーカーはゲームニクスを軽んじていたんでしょうか。
任天堂のようなゲームニクスを体現したようなゲームメーカーがあるにもかかわらず、です。
それは電化製品などが、完全なスペック偏重で進歩をとげてきたからです。
これは当然のことなのですが、電化製品などは価格競争などによって次第に値段が下がってしまいます。そのため、シーズンごとに新製品を発売し、スペックを上げることで、価格を維持しようとするのです。
分かりやすいのは液晶テレビでしょうか。
液晶テレビが登場したころはとても高価でした。しかし、各社が性能と価格で競争がおき、みるみるうちにその値段は下がってきました。
ユーザーにとってはありがたい話ではありますが、困るのは家電メーカーで、台数は売れたとしても売り上げは落ちてしまいます。
そのため、新たなる付加価値をつけて、なんとか価格を維持しようとするのです。
画面をより薄く、より画像を鮮明に、より省電力に、といったふうに。
もちろん、操作性などはあまり考慮されません。
きわめつけは2011年です。
この年の7月に地上アナログ放送が終了し、デジタル放送にきりかわりました。
このタイミングで、各家庭がいっせいにデジタル放送に対応した薄型テレビを購入したのです。
当時の家電業界は特需にわきましたが、問題はそのあとです。各家庭があたらしいテレビに買い替えたので、そのあとはまったくテレビが売れなくなったのです。
さて、このときに各社がテレビにつけようとした付加価値はなんだったでしょう。
そう、3Dテレビですね。なつかしい(;^ω^)
3Dメガネをかけることで立体的に見える、というものでしたね。
そのときは3D放送がある、とか言われていましたけど、完全になかったことになっていますね。
その後も4Kだとか8Kだとか16Kだとか、各社は、とにかくモリモリにスペックをあげることに力をそそいでいます。
しかしどうでしょう。
こうしたスペックの進化の先に、ガラケーからスマートフォンになったような進化、革命が待っているでしょうか。とてもそうは思えません。
むしろ、スペックを上げ続け、機能を増やし続け、価格を上げ続けたことで、ぽっかりとあいた「シンプルで安い」という枠を韓国メーカーが総取りしてしまい、すっかりシェアを奪われているありさまです。
すでに述べたように、iPhoneの誕生には、それほどの高い技術力は必要ではなかったはずでした。つまり、こうしたスペックだけにこだわって進化させてきた結果、ガラパゴス化してしまったのです。
これは
高スペックを訴求することで買わせる
という戦略に特化しすぎた結果です。そのほうが売りやすかったんですね。
しかしゲームニクスの考え方は、
買ってから気持ちよく使う
ことに主眼がおかれています。
スマホなんかは、操作性はもちろん、アプリでどんどん機能を追加できますもんね。いらない機能は入れなければいいし、なんだったら消しちゃいますから。
あれ、終わるつもりでしたが……。
次回、本当に最終回です(;^ω^)
これからの日本に、なぜゲームニクスが必要なのか、の結論です。